No.008-2【A列車で行こう9車両テクスチャバリエーション】JNR/JR東　113系1000番台(後期形)近郊形電車 横須賀色/横須賀-総武線・房総仕様テクスチャセット Ver3.0 webガイド
このテクスチャセットは2021.10.2にcAL-cALが制作・公開した113系電車1000番台・1500番台・2000番台横須賀色房総ローカル仕様テクスチャセット(Ver2.01)の改良版です。なお、本テクスチャセットに113系1500番台・2000番台仕様のテクスチャは含まれておりません。 ●テクスチャデータ 初公開日 2016.01.29 最新バージョン Ver3.0 最新バージョン公開日 2022.02.28  収録テクスチャ数 15 A列車で行こう9車両テクスチャファイルです。以下の仕様の車両テクスチャが含まれています。 モデル 仕様 共通仕様 日本国有鉄道・東日本旅客鉄道 113系1000番台後期形(横須賀色) モデル 仕様 Type.1 model①~⑥ 原形車・前面強化車/大船区仕様 Type.2 model⑦~⑮ 原形車・前面強化車/幕張区仕様 詳細は個別テクスチャモデル項を参照下さい。
●対応データ・適用可能テクスチャ 車体データと反射光ファイルデータは必ずセットで導入して下さい。詳しくは「導入について」項を参照ください。 適用可能フォーマット 適用対象(可能)テクスチャ a9codec版 (.ddsフォーマット) model①～⑥　113系2000番台(湘南色) model⑦～⑮ 113系1000番台(横須賀色) 115系(湘南色) 115系(横須賀色) ●モデル 昭和50年代後半から平成時代の中盤113系電車の終焉まで横須賀線、房総各線で運用された113系1000番台後期形をイメージしました。本テクスチャは収録モデル数が多いため、model毎の仕様については後述する”テクスチャモデルについて・・”の項を参照ください。
	●実車について 113系は昭和38(1963)年に登場以来、直流電化線区の都市近郊区間で活躍した電車です。首都圏では平成23(2011)年に房総地区からの引退で消滅しました。1000番台車は0番台車同様、平成4(1992)年に発生した成田線大菅踏切事故※1を契機に前面強化工事が行われ、正面の印象が変化しています。 <横須賀-総武快速線における113系1000番台> 前述の通り、横須賀線と総武快速線は1980年に直通運転を開始しました。以来、基本編成11両＋付属編成４両と言う編成スタイル(横須賀線では1968年から)はE217系化後も続いています。当初は従来形グリーン車を使用していましたが、昭和末期、グリーン車需要が高まってきたことに対応する(従来形サロ110・111が老朽化しており、置き換えの必要が生じたことも遠因)ため、平成元(1989)年から二階建てグリーン車サロ124・125形が投入されました。本テクスチャでは二階建てグリーン車のみとなっていますが、実車編成では従来形グリーン車(サロ110・111・113形)1両＋二階建てグリーン車(サロ124･125形)のペアで運行されましたので実車とはこの点が異なります。(113系による横須賀-総武快速線運用は1999年まで) <房総ローカルにおける113系1000番台> 113系0番台・1000番台初期形で運用されていた房総ローカル列車運用に1000番台後期形が投入されたのは昭和52(1977)年以降のことですが、0番台・1000番台初期車の老朽化による廃車が始まる平成時代まで、1000番台後期形のローカル用の編成数は多くありませんでした。(113系東海道線東京口編成の様な0番台と1000番台の混結は房総ローカルでは行われなかった)1000番台後期車が房総ローカル運用へ全面的に転用される様になったのはE217系新製投入が始まった平成7(1995)年以降のことです。平成11(1999)年からは一部の編成の機器をリニューアルする工事が行われるなどしましたが、老朽化のため、平成23(2011)年にあとを209系2100番台車に託して全車引退しています。 ＊ 注1 成田線大菅踏切事故 平成4(1992)年9月14日、JR東日本成田線　久住-滑河駅間の大菅踏切において、普通列車と過積載により下り坂でブレーキの利かなくなったダンプカーが衝突、乗客65名が負傷し電車の運転士が殉職する事故が発生しました。この事故後、JR東日本では乗務員を保護するため被災編成同様の先頭車構造を持っていた113系、115系、165系、167系、403系、455系、457系(厚い鋼板を用いて落成した昭和50年代製造の113系・115系・415系や417系は対象外)はもちろん、踏切障害事故発生時に前面強度不足と判定された古い設計の103系(低運転台車)、キハ58系・キハ52等(設計が新しい201系以降の電車・キハ40系列は対象外)に対して前面強化工事が施されました。中でも首都圏の113系に対しては補強後の塗装を省略するいわゆる”鉄仮面”での落成となり、対策工事の施工を内外へ強く印象づける出来事になリました。また、更に運転士の救助活動に手間取った経験からこの事故後に設計された209系、E217系以降の車両では事故時の運転士のサバイバルエリアを確保すると言う目的から運転室の面積を従来車に比べて大きくとる設計に変わり、車両設計にも大きな影響を与えました。(当該踏切は事故後立体交差化工事が行われ廃止されています。)この事故は、乗務員が死傷した昭和63年の中央総武線東中野列車追突事故と併せ、列車運行に対する安全対策を推進する上で重要な出来事となりました。 ●A列車で行こう9での活用 113系1000番台は昭和47(1972)年の新製時から平成23(2011)年まで横須賀線・房総各線で運用されました。通勤輸送を支える長大編成や、ローカル運用のための短編成など編成バリエーションは多く、様々な鉄道シーンを演出できるでしょう。長期にわたる運用でしたので、多くの車両と違和感なく並べることも可能です。本テクスチャセットでは様々なシーンを想定し、テクスチャバリエーションを揃えました。cAL-cAL制作の113系0番台・1000番台初期形と塗装パターンなど合わせていますので、違和感なく同時導入することも可能です。 ●バージョンアップポイント <Ver1.0→2.0> ◎ 車体カラーの修正を行い、前面形状の見直しを行いました。また、扉・戸袋窓の形状修正、客席窓高さの見直しを行いました。 ◎ 列車番号表示器・行先表示・編成番号札を表現、屋根の汚れを表現しています。 <Ver1.0→2.01> ◎ ファイル添付のReadme記述の誤りを修正しました。(置き換え対象から415系を除外) <Ver2.0→3.0> ◎ 車体カラーの全面見直し(青15号)塗り分け線と客席窓高さ設定ミス修正、屋根ウェザリングの度合いの修正を行い、ヘッドライト・ワイパー・ジャンパー栓受けの表現を改めました。(新規作成) ◎ テクスチャを1000番台後期形に特化し、1500番台・2000番台のテクスチャを別セットに分離しました。 ◎ 客席・運転室照度の調整を行い、窓枠が発光してしまう事象への対策を行いました。 ◎ 列車番号表示器・行き先方向幕・列車種別幕を各モデル毎に作り分けました。また、標記についても可能な限り追加しました。
●加工のポイント A列車で行こう9製品版113系1000番台(横須賀色)テクスチャを刷新しテクスチャ書き替え効果の低い冷房装置、床下機器を除く車体テクスチャを全て見直しました。テクスチャーの差し替えという限られた中での加工ですので、妥協を余儀なくされた点があります。本テクスチャは実車とは違う点がありますので、ご了承下さい。以下できたこととできなかったことを列記します。 ◎ 塗装カラーは実車イメージを元にした塗色としました(RGBカラーモデルは不採用)・・・青15号／クリーム1号 ◎ 屋根の汚れを表現しました。 ◎ 雨樋上部の保護ゴムを表現しました。 ◎ 列車種別幕をそれぞれ表現しました。 ◎ 室内灯点灯時、サッシ・Hゴムが発光してしまう事象への対策を行いました。 ◎ 室内灯点灯時、運転席の照度を抑える仕上げとしました。 ▲ 実車イメージを元に車体窓割り、窓と扉形状、前面形状、塗り分け線など、可能な限り表現しましたが、側面行き先方向幕の位置から、全体的な車体構成が実車とは異なります。 ▲ 側面行き先方向幕を表現していますが、片側の文字が反転してしまいます。 ▲ 車体表記を可能な限り行いましたが、表現できた物も一部描画位置が実車とは異なっています。 × 屋根上の機器(通風器等)が冷房装置以外ありません。また非冷房車については冷房装置シルエットが残ったままとなっています。 × 先頭車の運転席反対側の窓の割り付け・形状が実車では非対称です。 × サボ受けがありません。 × 妻屋根部のテクスチャが側面に回り込んでしまっています。 × テクスチャとヘッドライトの発光場所が微妙にずれています。 × 客席の窓数・大きさが間違っています。 × 便所がありません。 × JRマークを表現することができません。 × J床下機器が間違っています。 ◎：よい点(自画自賛・・)　▲：一部対応できた点　×：断念・悪い点 ●個別テクスチャモデル model① model①~③　113系1000番台後期形　原形/大船区仕様 model①は昭和55(1980)年に実施された横須賀線・東海道線分離(SM分離)と同時に行われた横須賀線－総武快速線直通化後の大船電車区所属113系1000番台の姿をイメージしました。(～1992年頃までの姿)model②・③は房総夏ダイヤで平成元(1989)年まで運転されていた113系快速「青い海」・「白い砂」の姿をイメージしました。ヘッドマークはJR化後のものですので、実際に使用されたのは３年間(1987～1989)の夏季ダイヤ時のみです。運用自体は大船区のみではなく、幕張区の編成も充てられていますが、本テクスチャセットではテクスチャの都合上大船区仕様のみを収録しています。大船区所属車は小形の編成番号札を装備していました。 左：model②快速「青い海」　/　右：model②快速「白い砂」 model①：横須賀-総武線/43運用・久里浜行、model②：横須賀-総武線/59運用・館山行（快速「青い海」）、model③：横須賀ｰ総武線/89運用・安房鴨川行（快速「白い砂」） model④ model④～⑥　113系1000番台後期形　前面強化後/大船区仕様 大菅踏切での事故を教訓に、衝突事故時の前面強度が不足していると判断された113系0番台及び1000番台車(クハ111形)の強化工事を行った以降のものです。運転台下には無塗装のステンレス板を取付け、台枠付近にはアンチクライマー。いかにも感を前面に押し出した様な姿に付いた名前が”鉄仮面”。安全対策をアピールしたこの外観は当時の事故に対する取り組みを内外へ示すには十分と言えたでしょう。順次、車両検査時に通常塗装が行われたことによってこの姿であった期間は短期間で終わっています。その後、外観上Hゴムの黒色化をもって最終形態となりました。 左：model➄前面強化車灰色Hゴム仕様　/　右：model⑥前面強化車黒色Hゴム仕様 model④：横須賀-総武線/12運用・大船行、model➄：横須賀-総武線/62運用・津田沼行、model⑥：横須賀ｰ総武線/63運用・成田空港行 左：model⑧ / 右：model⑦ model⑦～⑨　113系1000番台後期形　原形車/幕張区仕様 model⑦は昭和47(1972)年新設された幕張区へ配置された当時から平成時代初期まで使用されていた種別表示”普通”表示の姿を表現しました。model⑦は平成3(1991)年に従来の普通列車を快速に格上げし一年間だけ運行された(普通列車が激減し不評だったため翌年のダイヤ改正で廃止)姿を表現しています。元々”快速”の表示は総武快速線が横須賀線と直通を行う前に掲出していたものでもあります。model⑨は大船区仕様であるmode①と同時期の幕張区仕様車です。グリーン車はmodel①を併用することで利用できます。   model⑨原形車幕張区仕様 model⑦：普通/261M・千葉行、model⑧：快速/5185M・君津行、model⑨：横須賀ｰ総武線/43運用・久里浜行 左：model⑩前面強化車”鉄仮面”仕様 右：model⑪前面強化車灰色Hゴム仕様 model⑩・⑪　113系1000番台後期形　前面強化車/幕張区仕様 大船区仕様であるmodel④・➄と同時期の幕張区仕様車です。グリーン車はmodel④あるいは➄を併用することで利用できます。JR化前後あたりから耐候性の良いHゴムの黒Hゴム化が始まっていますが、横須賀-総武線運用中の幕張区113系は灰色Hゴム車が多いイメージでしたのでモデル化は行いませんでした。幕張区配置の編成番号札は黄色で、とても目立ち、良いアクセントになっています。 ＊ [ 横須賀-総武快速線の列車番号とその表示について ] 横須賀線と総武快速線の列車番号はそれぞれ末尾記号が”S”と”F”です。これはそれぞれ線区における運転開始時から変わってはいません。下り列車と上り列車の定義から、東京駅を直通する列車は列車番号を変える必要があったこともあり、両線の直通化の際には列車番号記号の統合は必要なかった訳ですが、実際に列車に掲出するにあたり、短い東京駅の停車時間中にこの作業(差し替え) を行うのは困難でした。そこで直通運転開始後の横須賀-総武線列車は運用番号を掲出する様になりました。本テクスチャモデルでもこの状態を表現しています。描画ミスではありませんので念のため・・・ model⑩：横須賀-総武線/77運用・大船行、model⑪：横須賀ｰ総武線/67運用・津田沼行 右から：model⑫・⑬・⑭・⑮ model⑧～⑫　113系1000番台後期形　前面強化車・/幕張区末期仕様 ドアステッカーを貼り付けた113系1000番台最晩年の姿をモデルとしたテクスチャです。画像からは分かりにくいですが、前面強化・黒Hゴムとしています。房総地区の113系ローカルは、誤乗防止のため、平成3(1991)年頃から列車種別表示器に行き先表示を掲出する様になりましたが、より識別性向上のためすぐに幕のカラー化を行いました。本テクスチャはこの種別幕カラー化後の姿です。 model⑫：青地幕・木更津行/197M、model⑬：赤地幕・上総一ノ宮行/245M、model⑭：黄色地幕・成東行(八街経由)/331M、model⑮：緑地幕・鹿島神宮行/537M ●導入について ●　本テクスチャを導入しても、ゲーム内車両カスタム・購入ウインドウ(小窓)内での車両画像は置き換わりません。導入前のままとなりますのでご了承下さい。 ●　テクスチャは使用前にリネームを必要とします。リネームの際は大文字小文字の差異にご注意下さい。 ●　置き換え対象テクスチャは候補が複数あります。事情に合わせ、導入対象を選んで下さい。全てのモデルを同時導入することはできません。 a9codec版 (ddsフォーマット) ・ 下記対象テクスチャを置き換えます。任意のテクスチャをそれぞれ導入できます。反射光ファイルはそれぞれ違いがありますので置き換えの際はご注意下さい。 ・ 予めオリジナルテクスチャに対しバックアップの実行をお勧めします。 本作テクスチャ 車体テクスチャ名 反射光テクスチャ名    置き換え対象テクスチャ 車体テクスチャ名 反射光テクスチャ名 model① 原形車/大船区仕様 列車種別幕”横須賀-総武線” d_EC113-10Ydd1.dds m_EC113-10dd_NDF.dds 113系 _d_113dd.dds _m_113dd.dds model② 原形車/大船区仕様 列車種別幕”横須賀-総武線” 快速「青い海」 d_EC113-10YddSP1.dds model③ 原形車/大船区仕様 列車種別幕”横須賀-総武線” 快速「白い砂」 d_EC113-10YddSP2.dds model④ 前面強化車・無塗装(鉄仮面)・Hゴム灰色/ 大船区仕様　列車種別幕”横須賀-総武線” d_113-10Ydd2.dds m_EC113-10dd_DF.dds model➄ 前面強化車・Hゴム灰色/大船区仕様 列車種別幕”横須賀-総武線” d_113-10Ydd3.dds m_EC113-10dd_NDF.dds model⑥ 前面強化車・Hゴム黒色/大船区仕様 列車種別幕”横須賀-総武線” d_113-10Ydd4.dds m_EC113-10dd_DFP.dds model⑦ 原形車/幕張区仕様 列車種別幕”普通” d_EC113-10Yng1L.dds m_EC113_10n.dds 113系 _d_113.dds _m_113.dds model⑧ 原形車/幕張区仕様 列車種別幕”快速” d_EC113-10Yng1R.dds model⑨ 原形車/幕張区仕様 列車種別幕”横須賀-総武線” d_EC113-10Yng1R2.dds model⑩ 前面強化車・無塗装(鉄仮面)・Hゴム灰色/ 幕張区仕様　列車種別幕”横須賀-総武線” d_EC113-10Yng2.dds m_EC113_10nGnp.dds 115系 _d_115b.dds _m_115b.dds model⑪ 前面強化車・Hゴム灰色/幕張区仕様 列車種別幕”横須賀-総武線” d_EC113-10Yng3.dds m_EC113_10n.dds model⑫ 前面強化車・Hゴム黒色/幕張区仕様 列車種別幕”内房線仕様” d_EC113-10Yng41.dds m_EC113_10nGp.dds  model⑬ 前面強化車・Hゴム黒色/幕張区仕様 列車種別幕”外房・東金線仕様” d_EC113-10Yng42.dds 115系 _d_115.dds _m_115.dds model⑭ 前面強化車・Hゴム黒色/幕張区仕様 列車種別幕”総武本線仕様” d_EC113-10Yng43.dds model⑮ 前面強化車・Hゴム黒色/幕張区仕様 列車種別幕”成田・鹿島線仕様” d_EC113-10Yng44.dds ●制作履歴 バージョン 公開日 更新内容 Ver1.0 2016.01.29 新規制作。ベース：113系1000番台電車横須賀色(A列車で行こう９製品版) Ver2.0 2021.09.10 テクスチャバージョンアップ Ver2.01 2021.10.02 Readme記述修正 Ver3.0 2021.10.02 テクスチャバージョンアップ・モデル追加。(1500番台・2000番台モデルの分離) ●参考資料・サイト 鉄道図書刊行会刊：鉄道ピクトリアル No.393　1981年8月号　【特集】153系電車 鉄道図書刊行会刊：鉄道ピクトリアル No.476　1987年3月号　【特集】111・113系近郊形電車 鉄道図書刊行会刊：鉄道ピクトリアル No.579　1993年8月号　【特集】房総の鉄道 web：ウィキペディアフリー百科事典 113系電車 より web：My Hometown! 様　http://mobaryhills.g2.xrea.com/index.html より blog：ひみつ86 様 https://himitsu86.blogspot.com 2009/12/12の記事より