No.P-002【A列車で行こう9テクスチャパーツバリエーション】JNR PS-16・16D･16J形パンタグラフテクスチャ　Ver1.0　webガイド
●テクスチャデータ 初公開日 2023.1.3 最新バージョン Ver1.0 最新バージョン公開日 -  収録テクスチャ数 30 A列車で行こう9車両テクスチャファイルです。以下の仕様のテクスチャが含まれています。 モデル 仕様 共通仕様 PS-16形パンタグラフ(直流用) モデル 仕様 Type.1 model [1]~[10] PS-16形(シルバー塗装/ねずみ色塗装) Type.2 model [11]~[20] PS-16D形(シルバー塗装/ねずみ色塗装) Type.3 model [21]~[30] PS-16J形(シルバー塗装/ねずみ色塗装)
●対応データ・適用可能テクスチャ 本テクスチャに反射光ファイルデータはありません。「導入」項も併読してください。 適用可能フォーマット 適用対象(可能)テクスチャ a9codec版 (.ddsフォーマット) 菱形１（PS-16形タイプ） 菱形２（PS-101形タイプ） 菱形３（PS-14形タイプ） ●モデル 国鉄形車両に多く装備されたPS-16形パンタグラフを作成しました。
	●実物について 戦後、カルダン駆動式採用により電車の運転スピードは格段に上がりました。当時国鉄のほか、私鉄でも使用されていたPS-13形パンタグラフは架線追従性が高かった半面、資材節約のための簡易化・軽量化が祟り、耐久性や高速運転時の挙動に問題がありました。そこで、これらを改善するため新規に設計されたのがPS-16形パンタグラフです。昭和32(1957)年の153系急行形電車から導入が始まり、既にPS-13形を導入していた90系(101系)にも波及し、国鉄時代の直流形電車の大半に装備、交直流対応タイプ(B形)、メンテナンス改善形(D形)、耐雪形(J形)など、使用環境に合わせたマイナーチェンジ仕様形が多くあり、綱体架線対応形(PS-21)、小車両限界対応形(PS-23)、機関車対応形(PS-17)などに応用されました。しかし、1980年代後半に登場した回生ブレーキ装備車との相性は必ずしも良好とは言えず、特定環境下での架線追従性の悪さは機器に悪影響を及ぼすこともありました。そこで国鉄分割民営化後、新形の軽量化されたパンタグラフが量産されます。既に旧式化した大形で重いPS-16形は新車には導入されなくなり、既存車もPS-21形などの派生形式共々、現在主流のシングルアーム式パンタグラフに次々換装されています。また、国鉄形電車自体の引退も相次ぐ現在、廃形式となる日が近づいています。 ●A列車で行こう9での活用 A列車で行こう９製品版でモデルとされた”菱形１タイプ”の高精細化を行いました。実物同様に特急車用シルバー塗装、一般用ねずみ色塗装、更に感電対策のマーキング仕様を用意しました。モデル数が多いため、本テクスチャは直流電車搭載形に特化しています。高電圧(交流)対応形タイプは別テクスチャ”PS-16B･16H形”をご使用下さい。 ●加工のポイント A列車で行こう９製品版のテクスチャは総じてモデリングが甘いという共通点を持っています。本テクスチャでは実物イメージの再現を目指して制作したものですが、テクスチャーの差し替えという限られた中での加工ですので、妥協を余儀なくされた点もありますので、実物の完全再現にはなっていません。以下実物との相違点と、断念したことを列記します。 ◎ 実際に存在した仕様を再現しました。 ・ 表現可能な３タイプのPS-16形を表現しました。 ・ 導電用シャントワイヤー・なびきバネを新たに表現、摺り板・主バネ・碍子の精細化を行いました。 ・ 特急形用のシルバー塗装、一般車用のねずみ色仕様を表現しました。 ・ 感電対策として配置区毎に行われたマーキングを施した仕様を加えました。 × テクスチャの構造上、立体表現できていない部分や省略されてしまっている機構があります。
●モデル説明 Type.1　PS-16形　原形 　model [1]~[5] シルバー塗装　model [6]~[10] ねずみ色塗装　 PS-16形は前述の通りPS-13形の後継種として製造されたパンタグラフです。取付ベースはPS-13形と同一とされ、これ以降直流パンタグラフ取付ベースの基本となっています。構造は下枠構造を折り曲げ鋼板製としたPS-13から改め、鋼管とし、軽量化を意識しつつ構造を強化して上枠をN字形状、下枠をM字形状としました。安定した性能から、これをベースとしたマイナーチェンジや派生種が多く製造され、多く採用されました。PS-16形は新系列と呼ばれたカルダン駆動式電車には軒並み採用されたものの、それ以前の旧式車の既存パンタグラフに対しては換装するまでには至っていません。これはパンタグラフの重量や運用線区の環境などにより換装による問題の派生こそあれ、メリットがなかったからだと言えるでしょう。 塗色は屋根塗装に合わせシルバー、あるいはねずみ色塗装とされていました。本テクスチャではその両方が表現できる様バリエーションを用意しました。 実車では摺り板端や枠端部を塗装している車がありますが、これは屋根上作業における感電事故防止のため塗られていたもので、色・塗装部位については統一されていませんでした。本テクスチャセットではそれぞれのタイプ毎によく見られたマーキングを表現しました。なお、枠端部の塗装については車端部寄りのみマーキングされていた車もありますが、本テクスチャではこの表現が不可能ですので、両側マーキングとしています。 Type.２　PS-16D形 メンテナンス改良形(案内管別体化) 　model [11]~[15] シルバー塗装　model [16]~[20] ねずみ色塗装　 PS-16形は大幅な耐久性向上を図ったモデルですが、消耗部品である摺り板の消耗は運転速度向上により激しくなり破損件数も増加しました。これに対応して集電舟の取付方法を改めメンテナンス性改善を図ったPS-16A形※1、集電舟の剛性を高めたPS-16C形※2などが投入されましたたが、線区によっては集電舟の端部(ホーン)の偏摩耗・破断が目立ちました。従来のPS-16形は舟とホーンが一体化したものでしたが、これをを別部品化し必要によってホーン(案内管)のみを交換できる様に設計変更されたマイナーチェンジ種がPS16-D形です。部品点数が増えてしまうことから、従来タイプを駆逐することはありませんでしたが、国鉄時代末期の電車にはこのタイプが多く採用されています。 Type2ではこの形態をモデル化、Type1同様、シルバー塗装とねずみ色塗装タイプを用意しました。   ※1 従来のPS-16形(無印)を含め、電車のパンタグラフは　スリ板を集電舟裏側からねじ止めする構造でした。この場合パンタグラフを上昇させなければ摺り板の直接交換はできず、作業時間のかかるものでした。このため、昭和33(1958)年に長距離運用が連続する151系「こだま形」電車運転開始に際して交換時間短縮を意図してこれを改め、パンタグラフのスリ板交換を取付部材ごとできる構造(パンタグラフを畳んだ状態で交換ができる)としたPS16-A形を装備しました。この仕組みを付加した結果折りたたみ高さは12mmほど高くなりまた。この改良は後年151系がPS-16（無印）形に逆戻りしてしまったことから採用車がなくなり、PS-16A形は幻のパンタグラフと呼ばれる存在になりました。 ※2 PS-16形が導入された昭和30年代は様々な新技術を取捨選択する時代で、多くの車両・車両部品メーカーからの改善提案を長期試験とも言える様な形で実採用するケースが多く見られました。(PS-16A形もこのケースとみられる)PS-16C形は集電舟構造を強化したものと見られ、2本並ぶ集電舟の連結を2箇所から4箇所に増やした外観をしていました。モロ151形(1960年)で採用されていますが、その後の採用例は皆無であったことからこの様な経緯で導入されたパンタグラフの一つと思われます。 Type.３　PS-16J形 耐雪改良形(主バネカバー付形) 　model [21]~[25] シルバー塗装　model [26]~[30] ねずみ色塗装　 電車のパンタグラフはバネ上昇空気下降式を採用しています。これはパンタグラフを採用する全ての電車で共通した仕様ですが、冬季の降雪時には上昇圧のを生み出す主バネに雪が詰まってしまい、着雪した雪の荷重も悪影響してパンタグラフが架線から離線してしまう現象が起きました。そこで、この対策として主バネに大形のカバーを設けて着雪を回避させたのがPS-16J形です。(高電圧対応の同モデルはPS-16H形)Type3ではこの形態をモデル化、Type1同様、シルバー塗装とねずみ色塗装タイプを用意しました。 残念なら、A列車で行こう９のテクスチャ表現ではこの非常に目立つはずの主バネカバーが平面に表現されてしまうため、実物イメージとはだいぶ違って見えてしまいますがご容赦下さい。   ●導入 　● 下記対象テクスチャを置き換えます。置き換え対象テクスチャは候補が複数あります。事情に合わせ、導入対象を選んで下さい。反射光ファイルはありません。 　● テクスチャ導入前に予めオリジナルテクスチャファイルに対しバックアップの実行をお勧めします。 　● 導入に際してはコピーの上リネームして導入して下さい。いずれのファイルもリネームが必要です。 a9codec版 (ddsフォーマット) 本作テクスチャ テクスチャ名 Type.1 PS-16形 model [1] シルバー塗装/マーキングなし PS-16s-n.dds model [2] シルバー塗装/ホーン・赤色マーキング PS-16s-r1.dds model [3] シルバー塗装/ホーン,端部・赤色マーキング PS-16s-r2.dds model [4] シルバー塗装/ホーン・黄色マーキング PS-16s-y1.dds model [5] シルバー塗装/ホーン,端部・黄色マーキング PS-16s-y2.dds model [6] ねずみ色塗装/マーキングなし PS-16g-n.dds model [7] ねずみ色塗装/ホーン・赤色マーキング PS-16g-r1.dds model [8] ねずみ色塗装/ホーン,端部・赤色マーキング PS-16g-r2.dds model [9] ねずみ色塗装/ホーン・黄色マーキング PS-16g-y1.dds model [10] ねずみ色塗装/ホーン,端部・黄色マーキング PS-16g-y2.dds Type.2 PS-16D形 model [11] シルバー塗装/マーキングなし PS-16Ds-n.dds model [12] シルバー塗装/ホーン・赤色マーキング PS-16Ds-r1.dds model [13] シルバー塗装/ホーン,端部・赤色マーキング PS-16Ds-r2.dds model [14] シルバー塗装/ホーン・黄色マーキング PS-16Ds-y1.dds model [15] シルバー塗装/ホーン,端部・黄色マーキング PS-16Ds-y2.dds model [16] ねずみ色塗装/マーキングなし PS-16Dg-n.dds model [17] ねずみ色塗装/ホーン・赤色マーキング PS-16Dg-r1.dds model [18] ねずみ色塗装/ホーン,端部・赤色マーキング PS-16Dg-r2.dds model [19] ねずみ色塗装/ホーン・黄色マーキング PS-16Dg-y1.dds model [20] ねずみ色塗装/ホーン,端部・黄色マーキング PS-16Dg-y2.dds Type.3 PS-16J形 model [21] シルバー塗装/マーキングなし PS-16Js-n.dds model [22] シルバー塗装/ホーン・赤色マーキング PS-16Js-r1.dds model [23] シルバー塗装/ホーン,端部・赤色マーキング PS-16Js-r2.dds model [24] シルバー塗装/ホーン・黄色マーキング PS-16Js-y1.dds model [25] シルバー塗装/ホーン,端部・黄色マーキング PS-16Js-y2.dds model [26] ねずみ色塗装/マーキングなし PS-16Jg-n.dds model [27] ねずみ色塗装/ホーン・赤色マーキング PS-16Jg-r1.dds model [28] ねずみ色塗装/ホーン,端部・赤色マーキング PS-16Jg-r2.dds model [29] ねずみ色塗装/ホーン・黄色マーキング PS-16Jg-y1.dds model [30] ねずみ色塗装/ホーン,端部・黄色マーキング PS-16Jg-y2.dds   置き換え対象テクスチャ バイナリファイル mt2.bin  テクスチャ名  ファイル名 菱形１（PS-16形タイプ） _ta_pt000.dds 菱形2（PS-101形タイプ） _ta_pt001.dds 菱形３（PS-14形タイプ） _ta_pt002.dds ●制作履歴 バージョン 公開日 更新内容 Ver1.0 2023.01.03 新規制作、ベース：A列車で行こう9製品版 菱形1 パンタグラフ ●参考資料・サイト web：ウィキペディアフリー百科事典 集電装置 より web：ピクシブ百科辞典　PS16形パンタグラフ　より web：ビッケのページ　様　http://bikke.o.oo7.jp/index.htm より web：東洋電機(株)HP より　日本におけるパンタグラフの歴史と東洋電機 Ⅰ